東京の阿佐ヶ谷にある
art gallery OPPO (アートギャラリーオッポ) にて
僕の個展が開催されます。
期間は、
2012年11月20日(火曜日)から25日(日曜日)
時間は、11時から19時までです。(最終日は17時まで)
会期中は無休です。(23日は勤労感謝の日で祝日ですが、やってます!)
会場の隅の方で、薄ボンヤリしている小汚い男がチラチラとお客様の方を見るかと思いますが、
どうか気にしないでください。
たぶんお腹が空いているのでしょう。
ですから、朝と晩だけで良いので、小さいお皿に残り飯に汁ぶっかけて、くれてやってください。
そうしたら会期中はもちますから。
それでももし、気にかかるようでしたら煮干しの二、三匹投げてやってください。
それでけっこうです。
それでも、物欲しそうにお客様の方を見てきたら、
どうぞ作品を買ってやってください。
そうしたら、尻尾を千切れんばかりに振って喜びますから。
喜んだからと言って、なついてしまいお客様の後をついて行ったりしませんのでご安心ください。
必要最低限の「しつけ」は済んでおります。
よろしくお願い致します。
今回の個展は、動物をモチーフとした作品を出品しなければいけません。
会場の「ギャラリーオッポ」さんは、名前を見ても分かるとおり
動物専門のギャラリーです。(オーナーが元獣医さんです。)
僕も動物をちょいちょい作っていますので、お声をかけて頂いたのです。
どっさり作らないといけないので、僕はいつものようにデッサンをします。
僕はアトリエに一人こもり、
何を作るのか、アイデアを紙の上で、彫刻するように鋭くデッサンします。
もし、この現場を覗いたら
「こういうところが非常に芸術家らしいわねぇ。」
と、ご婦人方が悶絶しながらおっしゃるのではないんじゃないかと思います。
何枚もアイデアのデッサンを描くのですが、いつも僕は、妻に怒られます。
今回、一番怒られたデッサンは、これです。

隠しておいたのですが、見つけられてしまい、
ふざけるんじゃねェなどと言われました。
ため息交じりに、こうも言われました。
「あんたの事が心配で、朝も起きれませんよ。」
それは、ただのズボラなんじゃないかと思いましたが、
とりあえず僕は、頭を下げて小言が上を通り過ぎるのを待ちます。
絶対つくらないから、絶対つくらないから
と、嘘を言い、
みみずちゃんのデッサンを返してもらいました。
こういう所を、もし、ご婦人方が覗いたら、
「さすが芸術家だわねぇ。」
と、うっとり言われたらどうしようかなぁと思ったりして心配になります。
そんなこんなで、
生みだされた動物たちを、いくつかご紹介します。
『びっくりするコアラ』です。

だいたい15センチくらいです。

ユーカリの葉っぱを食べてる途中でびっくりしています。
『ひっくりかえる猫』です。

頭から尻尾の先まで25センチくらいです。
これは、アルマジロです。

13センチちょっとです。

土下座します。


タイトルは、『土下座するアルマジロ』です。
これはアルパカです。

『うずくまるアルパカ』です。


これも、手のひらに乗るサイズです。

ウーパールーパー。

ブタ。

カニ。

いずれも手のひらサイズ。
ラッコです。

12,3センチくらいです。

ホタテをもっています。

石が無くってボンヤリしています。

このあたりで飽きてきて、発作的にマリオネットを作り始めました。

名前は『セント・ジョセフちゃん』 ジョセフは、キリストのお父さんで大工です。

美大受験経験者なら誰でも知ってる石膏像がモチーフです。
気持ちが新鮮になったので、フクロウを作りました。

『長靴ふくろうちゃん』です。
猫に蛸も作りました。

長靴ふくろうの完成です。


これも手のひらに収まる小品です。
猫に蛸。

これはちょっと大きくて20センチくらいです。
シロクマです。


『よそ見するシロクマ』です。



これも20センチくらいです。
エイです。

20センチくらい。


『うっかり立ちあがってしまったエイ』です。

後ろ姿がチャームポイントです。
また、なんだか飽きてきて、発作的にクラゲちゃんを作りました。

これがけっこうデカイんで面白いです。横幅25センチくらい。
リフレッシュしたところで、
『オランウータンの赤ちゃん』です。

20センチくらいです。
ちょっと大きめで、『きょうりゅうちゃん』。

30センチくらいです。
ところで、
一番、彫刻家が避けるモチーフはなんでしょうか。
それは、パンダでしょう。
作りました。

『半笑いでびっくりするパンダ』です。
半笑いでびっくりするパンダを見て、びっくりするコアラです。

今回の個展は、小品ばかりですのでお値段もお手頃価格です。
このほかにも、色々な作品を出品する予定ですので、是非おいでください。

この、みみずちゃんですが、

まだ出来てません。
作りたいのですが、
また、違うデッサンを妻に見つかってしまい、
監視が厳しくなってしまったのです。
新たに見つかった問題のデッサンは、これです。

下のバッタちゃんが、逆鱗に触れたみたいでした。
ふざけんじゃねェなどと言われました。
もっともらしく「昆虫シリーズ」と書いてあるのが、
特に気にくわない、とも言われました。
僕は、
絶対つくらないから絶対つくらないから
と、言ってデッサンを返してもらいました。
それから僕は、
冷蔵庫から牛乳を出して、コップを手に部屋の隅へ行き、
なみなみと注いだ牛乳を一息で飲みました。


こういうところが、ご婦人方にはたまらないところなんでしょうな。
今日も来てくれてありがとうございました。
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- 2012/10/22(月) 09:18:35|
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