シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

僕はですね。


 朝はいつまでも寝てるし、


昼間はのそのそして、


夕方になったら、ぶらぶら表へ出て、


帰りに一杯飲んで、


うちィ帰って寝て、




その間に気が向いたら稽古するとか、



皆さんとあんまり変わらないんですけど…。


































と、言いたいのですが


実力が伴っていないので、まだまだ言えません。




亡くなった古今亭志ん朝師匠が言っていたセリフです。(気障な言葉ですね)








で、僕はこんなセリフを言いたいがために



のそのそせず、


ずーと内緒で、稽古しているのです。








稽古ったって、一生懸命血眼になってやってるのを、


悟られちゃいけません。








試しに、

この習作を、奥さんに見せながら、僕はこう言いました。


ミニチュア

「いや~、これ、25センチ位のモノなんだけど、10分で出来ましたよ。」


さらっと言ってるつもりですが、目が血走ってたそうです。








「いや~、この猫なんてさぁ、粘土を、むにゃむにゃしてたら…」





粘土猫1

粘土猫2






努めて、軽い感じで言いましたが、




写真を見せながら、ちらちらこっちの顔色をうかがう姿が、

気持ち悪いと言われました。








なかなか難しいものです。











難しいと言えば、



我が家の電子レンジです。






スタートボタンを、乾いた雑巾で


キュキュキュキュ擦ってから、スタートボタンの(ス)と(タ)の間を

右斜め上から、人差し指の爪の角でねじ込むように押さないと


スタートしないレンジの事です。







僕は、この工程はいつか、必ず変化すると思っていました。


電化製品というのは、そういうところがあるのです。





案の定、この工程では作動しなくなり、




苦労の末、新しい方法をみつけました。



レンジ木3


これは、奥さんがヒノキで作った箸置きです。



この箸置きを使う工程が増えたのです。






乾いた雑巾でキュキュキュキュするまでは、


同じなのですが

ここからがちょっと違います。





レンジ木


箸置きの角で、スタートボタンの周りをなぞります。

だんだん円の中心に向かって螺旋状になぞっていき、中心に着いたら

スタートボタンの(ス)と(タ)の間を箸置きの角で右斜め上から強く押しつけると、スタートします。






それでも作動しない場合、






レンジ木2


このように、


箸置きの木口部分をスタートボタンにピッタリくっつけて、

まんべんなくナデナデナデナデし、そのあと、人差し指の爪の角で(ス)と(タ)の間を押すとスタートします。

























先日、


奥さんが、最近の僕を一言でまとめてくれました。















「ちょっと上手くできちゃった作品写真を、さも、なんでもないように見せびらかし、


乾いた雑巾とヒノキでできた箸置きをもって、電子レンジのまわりをウロウロしている気持ち悪い人。」




















ひどいことは言われるし、本当に大変なので、


新しいのを買おうと思っていますが、


次の変化はどんなんだろう?


と、わくわくしてしまいます。













今日も来てくれてありがとうございます。



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  1. 2010/12/05(日) 17:24:14|
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