シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

あれは、たしか…











 「マフィアになりたい。」と母親に相談して

「お前はイタリア人じゃないよ!」と叱られ、愕然とした後ですから、







僕が、小学生の時分の話です。

























「トランペッターになりたい…」と思いました。







学校のお遊戯会か何かで


『おもちゃのマーチ』をクラス全員で演奏することになりました。




僕の担当楽器は、先生がおもちゃ屋さんで買ってきた、玩具のラッパです。






他のみんなは、ピカピカのアコーディオンやらリコーダーやらで、様子が良いのですが



僕はプラスチックでできた赤ちゃんが吹くような貧相なラッパです。






担当楽器を決める会議の時、

最後まで残ったのが、そのラッパでした。




本当は、小太鼓か大太鼓がやりたかったのですが、











「逆に、あのセコなラッパが、もてるかもしれねェ。」と





ニヤリ、手を上げたのでした。










実際に合奏してみると、いかんせん玩具のラッパです。




音が他の楽器にかき消されてしまう。










「やっぱりコレを使って。」と



先生に手渡されたのは、黄金色に輝いてズッシリと重い


本物のトランペットでした。



クラス一、ちゃちな楽器を担当することで、逆にもてようとした僕の作戦は失敗しましたが、



男子の羨望の的になり、





ニヤリ、一躍スターです。






トランペットというのは、ただ吹きゃァ鳴るってもんではなくて


コツがいるんです。





口のところだけスポッと抜けるので、それを持ち歩き、練習しておりました。




自分の中では、ウエストコーストのジャズメン気取りです。口のところだけで。







「日焼けをしなければいけねぇ。」やら、



「寂しそうに夜遅くブラブラしなきゃいけねェ。」


やら、色々忙しかったのを覚えております。







「夜だから、表でちゃダメだよ!」と母親に叱られ、愕然としたことも覚えております。








つつがなく演奏会も終わり、僕のジャズメン病も終息し


また次の『なりたい病』に移行していくわけですが、




それはまた今度。



















トランペッターのチェット・ベイカーです。↓



涼しくなってきたので、よく聴いています。



素晴らしいですよ。













中性的な声、歌ってる時の顔、歯抜けさえもかっこいいです。







小学生の時のジャズメン熱が継続してたら、



こんなん、なりたかったなぁ。






今日も来てくれてありがとうございます。
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  1. 2010/09/16(木) 09:25:23|
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