シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

祖父から父、

 …と使って、今僕が使っている道具の、ごく一部です。


RIMG0042.jpg


これらは祖父があつらえたもので、東京田無の『小信』です。

 コノブ と読みます。

祖父の時代の物ですから、いわゆる『先代の小信』です。



手前にあるカラフルな柄も、『先代の小信』です。




古い道具は、柄の部分が手垢でくすんできたりして


格好良いものだと僕は思うのですが、


そこをあえてブチ壊してしまうカラーに塗り替えたのは父。

たぶん、日本でただ一人だと思います。






それも何十年か経って、また渋くなりかけているのが面白いです。






研いで、研いで、研いで、使って、使って…。

こんなにチビてしまっています。

RIMG0048.jpg


チビている道具は例外なく良く切れる刃で使いやすいです。

自分の手の一部みたいな感じで使えるのです。





祖父も父もお気に入りの道具だったのでしょう。






右は、僕が買った鑿です。


RIMG0043.jpg

左が、祖父の代からの鑿。


たぶん同じ形の平鑿ですが、こんなに減っている訳です。

やっぱり減っている方が出番は多め。


使いやすいし、切れるのです。







   大学時代、クラスメートと一緒に同じ道具を購入しました。



名前を書かないと誰のだか、わからなくなります。


当時の僕はこんな風に名前を書きました。



RIMG0044.jpg



少し見にくいですが、

「たかおき」と馬鹿丸出しに大書きしています。







恥ずかしいですが、

今は、消さないで使い続けて良かったなぁと思います。




 今日も来てくれてありがとうございます。



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  1. 2010/08/05(木) 08:21:36|
  2. よもやま噺
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

すばらしい

道具とともに、おもいやこころも受け継いでいるんだね。
  1. 2010/08/10(火) 20:03:41 |
  2. URL |
  3. じん #-
  4. [ 編集 ]

Re: すばらしい

そんな、高級な了見はないけどね(笑)

ただ、古い道具は使ってて不思議な気持ちになる時はあるよ。
  1. 2010/08/11(水) 08:43:45 |
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  3. シド工 #-
  4. [ 編集 ]

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