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シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

彫刻の絵本

結婚したての頃、カネが無くて


「そうだ!絵本を作ればいいんじゃない。彫刻を使って作ろう!

そして、出版からの大ヒット。

もうお前はあくせく働かなくていいんだよぉ。

日がな一日、お庭のお花の手入れでもしていればいいんだよ!

みんなで、ホカホカホカホカ楽しく暮らそうよ!」




と、言いながら

何日もかけて彫ったものです。

そして、ご存じのように42歳になった今でも、キッチリ潜伏しておりますので、

妻はお花の手入れが出来ないでいますし、お庭もありません。




一場面、一場面、全て、違う作品です。

同じモノを使えば良いのに、当時の僕は非常にとんがっていましたので、

この効果が薄い無駄な事をグイグイやる馬鹿さがありました。


今読むと、ギャグがちょっと甘いなぁと思いますが、














ちょっくら、読んでみてくださいまし。


















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使用した作品。

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この作品は、もう手元には1個も残っていません。








アトリエで作業している事が、たとえ100円でも

お金に変わらないと不安でしかたがなかった時期です。











(あんたは、ただただ木を削って小さくしているだけ。と、妻に言われていました。)











少しでもと思い、檀家の皆さんに

お値打ち価格で買ってもらいました。




















今、あらためて見てみると、

ずいぶんウブな彫り方をしていて、キュンとなります。





プロットも、比較的上品です。

狂ってない。


あえての全編無表情、無着色のストロングスタイルなところに、

芸人ロマンと若さを感じて、本当に恥ずかしいです。




























「ねこさらっちゃった」 

から15年。







描いた絵本が→ 「ねえおじさん、ねこおじさん。











ねこおじさんの評判は、一部の酔狂者、および檀家の皆さんのごく一部 には、凄くよいです。
















ですから、






















出版からの大ヒット。

みんなで、ホカホカホカホカ楽しく暮らすんだよ~!




と、いうワケには

まだまだいかないようです。






















また何か描いてみます。


























今、うっすら構想しているのが、





















































「ねこおじさん2~怒りの代理戦争~」 です。


























今日も来てくれてありがとうございました。
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  1. 2016/04/03(日) 15:05:36|
  2. よもやま噺
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

ねこさんのふさふさした毛や、捨てられるときに、にょーんと伸びるところが見えるようです。女の人の口がないのに、口元がどうなっているのか、分かります。素敵なのは、ゴミ箱と魚の骨、そして「けんあく」な「しゃない」。あと、背景も。
  1. 2016/04/05(火) 06:02:11 |
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