第80回記念 新制作展において
新作家賞を受賞しました。タイトルは、『Forgetful』

木彫(クスノキ)の等身大です。 モデルはいません。

作品タイトルの 『Forgetful』 は、ジャズのスタンダードから。

忘れっぽい 忘れがちな 怠慢な 無頓着な (人を)忘れさせる 忘却を誘う
と、いうような意味です。

六本木の国立新美術館にて、開催される新制作展に展示されます。

■
第80回新制作展■
国立新美術館 東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6番出口 (美術館直結)
都営大江戸線 六本木駅 7番出口から徒歩4分
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4A番出口から徒歩5分
■9月14日〜 9月26日
10:00~18:00
(入場17:30まで)
■金曜夜間開館 9月16日・23日 20:00終了
(入場19:30まで)
■最終日9/26(月)
14:00終了 (入場13:00まで)
■
休館日 9月20日(火)■一般800円 学生・65歳以上無料


私もトークします↓

是非、ご高覧ください。








制作工程です。
まず、小さなモノをざっと粘土で作ってみます。

次に、発泡スチロールで実際の大きさに彫ってみます。





使う道具は包丁です。




こんなもんでいいでしょう。

そして、
今度はいよいよ木にうつります。
樟です。これを彫っていきます。

チェーンソーで大まかに切り出します。

余分な所を取っていきます。

このあたりまでは、数種類のグラインダー、チェーンソーで彫っています。

だんだんと電動工具からはなれ、手道具で彫っていきます。

粗彫りの時にいつも使う鑿。
田島家3代が誂えた代々の小信(コノブ)の作です。
祖父が千代鶴是秀に注文した鑿が2本混じってます。


制作中は横に倒したり、逆さにしたり色々ことをします。

形が見えやすいように、白を塗りながら彫り進めていきます。
塗っては彫り、塗っては彫りの繰り返しです。



だいぶ出来てきました。手道具も小さな彫刻刀や、ヤスリになってきます。


頭と腕は別材ですので取り外して作業する時もあります。



顔の細部を彫っていきます。

そろそろ頭と腕を接着します。

接着前に細部の仕上げ。


くっつけて、肩や首周りをさらに彫ります。



そして、
完成。

小さな粘土を作ってから、ここまで8カ月かかりました。
























9月14日から9月26日まで。
東京の六本木、国立新美術館。
新制作展にての展示です。
ご高覧下されば幸いです。
よろしくお願いいたします。
タイトルの 『 Forgetful 』 は Chet Baker の、この演奏からとりました。
以前から魅かれている曲で
彫っている最中、ずいぶんと聴いていました。
今回の彫刻は
なんとなくですが、この歌詞の中の女性をイメージしています。
lately
you've been so forgetful
a kind of a stop and go forgetfulness
that bothers me
kisses
i once had a netful
but you've been forgetful
and i'm never kissed
and it bothers me
romance
never any romance
no chance
and it bothers me
and someday
when you are regretful
you'll wish you had tried much less forgetfulness
you'll be upset
and forgetful
won't be able
to forget
続きを読む
スポンサーサイト
- 2016/09/13(火) 19:41:20|
- 展覧会
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3