僕のホームページを完全リニューアルしました!

それに合わせて、ロゴマークも一新。
左からありちゃん、こうもりちゃん、いもむし君、ロボットちゃん、と
シドロモドロ工作所内で、局所的プチ大ブレイクを繰り返す人気者を
ごたごた並べてお茶を濁すという我ながら斬新で素晴らしいデザインだと思います。
リンクがどっさりあるので、色々なところをクリックして読んでみてください。↓
シドロモドロ工作所このホームページをつくってくれたのはコチラ。↓
ぼてちんウェブ部僕の古い友人なのです。
「シドロモドロ工作所」やら「ぼてちんウェブ部」やら、なんだかボンヤリした名前で恐縮です。
しかし、腕は良いです。
自分で簡単に更新出来るように作ってくれるので、
ご興味のある方は問い合わせてみてくださいまし。
そんなこんなで、
僕は相変わらず、
木を削って小さくしているだけの生活(妻がそう言います)をしています。
「あんた、今日も木を削って小さくしに行くのかい!?かえりに牛乳買ってきておくれ!」
と、
送り出されるのは近所の手前もありますし、止めてほしいです。
そんな声を背に、僕は今日も木をどっかから引っこ抜いて来て削って小さくしていきます。
これは旋盤で丸く引いた木を、マリオネットに組んでみました。

ここから彫って、ちくわのマリオネットにしていきます。
なぜ、ちくわなのか?
これを読んで頂けると分かると思います↓
ちくわの美と造型女性の胸像と、男性像も彫り始めました。


ひっくり返った男のおちんちんは失敗しました。
小さすぎます。
別材で、おちんちんだけ作って貼り付けます。

「おちんちんは神様の失敗作だ。」
と、有名な彫刻家、舟越保武先生は著作の中で仰っておりました。
「おちんちんの造型自体が不格好でどうしようもない。
だから小さく作るか、子供のおちんちんと差し替えるしかない。」
と、書き残しています。
注 (舟越保武先生は「おちんちん」とは書いていません。僕の要約です。)
たしかに、彫刻でのおちんちんの処理は難しいモノなのです。
おちんちんを作ると、子供がおちんちんだおちんちんだと騒ぎ、
それを注意する大人も、おちんちんおちんちん言うのは止しなさいと、
注意しなければいけません。
これではミイラ取りがミイラになってしまいます。
おちんちんがおちんちんになってしまうのです。
この部分をとってみただけで、おちんちんが彫刻家にとって困難なものであるのが良く分かると思います。
ちなみに僕は舟越保武先生の作品と著作の大ファンです。
これは、僕が美大予備校生の時にもらったサイン。先生の著作に書いてもらいました。

脳梗塞で倒れ、右半身が不自由になられても、
左手で、亡くなるまで制作を続けていました。
ですからこのサインは左手でゆっくり丁寧に書いてくれました。
「名前、なんていうの?」
と、聞かれ
僕はカチンコチンになりながら、
「タカオキです。こういう字です。」
と、メモ帳に書いて見せました。
「良い名前だねぇ。」
と、言ってくれました。
次の日、美大予備校で大自慢大会です。
「俺は舟越保武に良い名前だねぇと言われたぜ。ざまぁ~みやがれ!バカヤロ。」
仲間達は、少しの間ポカンとし、それから黙々とデッサンを描いていました。
20年前の冬の出来事です。
と、言うようなわけで。
手だって頭部だって、
人体のカタチはどれも息をのむ位、
本当に美しいモノです。
しかし、
おちんちんだけがみんなに笑われます。
なんで神様は、おちんちんにだけ、茶目っけを出してしまったのか。
それは、
シリアスなモノばっかり作っていた創世期に
「たまには受けを頂きたいなぁ。」
と、思ってしまったからでしょう。
この点、
完全に僕と一緒です。

何とも言えない可笑し味があります。神様なかなかやるじゃない。

フォルムだってカタツムリちゃんみたいで可愛いではありませんか。
小さいおちんちんを削ぎ落として、平面を作り、圧着します。


新しいおちんちんがくっつきました。


完璧です。
数多の彫刻家から
「不細工なモノ作りやがって!」
と、脅かされていた神様も喜んでいるはずです。
ちくわのマリオネットも一気に彫り進めました。


そして、
一息に着色して完成です。↓

名前は、ちくわちゃんです。




ちくわちゃんのおちんちんの小ちくわちゃんです。

足は、半分に切ったちくわです。

サインはお尻に入れました。


頭の穴にチーズとキュウリが入っています。




コントローラーもちくわです。

後ろにサインが入っています。

とっても動かしやすいです。

清純女学生ちくわ。

妖艶ブロンドちくわ。

シドロモドロ工作所特製ちくわTシャツとちくわちゃん。



全日本ちくわ振興会の関係者の方、もしくは、全国ちくわ青年会議所の関係者の方。
見ていたらご連絡下さい。
ちくわ界繁栄の為、このちくわちゃんをお安くお譲りいたしましょう。
それから、キャラクター使用料の件ですが、スイスにある僕の隠し口座に適当にお振込ください。
口座番号は4126です。ヨイフロと憶えてください。
聖ジョセフちゃんと、ちくわ一門との記念撮影。

ちくわちゃんが、池袋のライブハウスで踊り狂いました。↓
アンコールでもうひと踊りです。↓
ご覧の通り、その日は偶然、40歳の誕生日でした。
プレゼントに頂いた巨大ちくわと記念撮影。

巨大ちくわを、包丁でバラバラに解体し
天ぷら粉まみれにさせ、熱い油に突き落とし、磯辺揚げにしてやりました。
晩御飯です。

同胞が磯辺揚げにされて放心状態のちくわちゃん。

食卓で磯辺揚げを頬張りながら、妻が言いました。
「あんたな、坂上田村麻呂は40歳で征夷大将軍になったんや。」
僕は、きゃっきゃきゃっきゃ言いながら、大好きな磯辺揚げを食べていましたし、
なにしろ40歳という記念すべき日の大事な食卓です。
陰気な空気になるのはご免です。
なんで坂上田村麻呂と比べられなければいけないのかと抗議しようとしました。
抗議しようと思いましたが、「坂上田村麻呂」というワードがいきなり飛び出してきたものですから
驚いちゃって僕はボンヤリしてしまいました。
なにか言い返したかったのですが、舌がつって喋れません。
口をパクパクしていると、また妻がこう言いました。
「あんたな、夏目漱石は40歳で「坊っちゃん」を発表したんや。」
そして、頬張っていた磯辺揚げをのみ込むと、
もう一本磯辺揚げを箸でつまみ上げ
そのつまみ上げた磯辺揚げで、僕を差しながらこう言いました。
「あんたは、40歳で「ちくわちゃん」を発表かや。」
もの凄いトンチが効いているので、またボンヤリしてしまいましたが
僕も40歳の男です。
こういう時は、ガツンと言ってやらなくてはいけません。
「犬飼毅をクレイジーキャッツのメンバーだと思っていたくせになんだ!」
と反撃しましたが、
これが一番気にしていた事らしく、凶暴化。
「鉄人衣笠は40歳で引退やで!」
と、
何だか分かりませんが、返り討ちに遭いました。
妻は奄美大島でハブと一緒に育ってますから、なかなかの強敵です。
しかも、巳年です。
僕は「カエル年」ですからどうしたって呑み込まれます。
しかし、僕も『40歳で「ちくわちゃん」を発表』した男です。
逆らったら、只じゃすみません。
まぁ、最後は僕の一言でグッと押えました。
「俺が悪かった。」
殺伐としてまいりましたので
フンワリとした可愛い新作をご紹介します。
虹ライオンちゃんです。




大きさはこれ位。

フロムハンドちゃんといいます。


手のひらサイズです。

みんなで記念撮影。

雰囲気がホカホカしてきたところで
また、ちくわちゃんの話です。

うちの猫とちくわちゃんが決闘しました。


猫との激闘をご覧ください。↓
「ちくわちゃんの悪夢」というショートムービーを撮りました。↓
ちょっと先ですが、
お知らせです。

東京の飯田橋駅から徒歩2分『パペットハウスギャラリー』で行われる展覧会
『The Art of Puppets 2013』に
僕が作った木彫マリオネット、聖ジョセフちゃんと邪鬼のジャッキーが出品されます。↓

(写っちゃってるロボットちゃんは出ません。)
7月13日(土曜日)〜7月20日(土曜日)まで。会期中無休 11時〜19時。
80代から30代まで、イラストレーション・人形アニメーション・造形アート・創作人形・人形劇など、
さまざまな分野で活躍する日本人作家がパペットを競作します。
世代を超えた自由な発想から生み出される、大人の想像力を刺激するパペットの数々をご覧いただけます。

ギャラリーの2階が、店舗になっていて世界中のマリオネットがご覧頂けるようになっています。
ちくわちゃんも、2階に居ます。
そして、コウモリちゃんも、このように仏頂面で迎えてくれます。

買うと笑います。
木彫ですが、そういう風に作っています。
店主に言えば、倉庫の肥やしと化している、「いもむし君の神様」と「女の子」という
僕が作ったマリオネットも見せてくれるはずです。

これは買うと、目覚めて家事手伝いとなり、色々助かります。
木彫ですが、僕はそういう風につくっています。

是非、お誘い合わせの上、見に行ってやってください。
よろしくお願い致します。
お知らせ その2

『シドロモドロ木彫ワークショップ』 を、夏あたりに開催しようとモジモジ計画中です。
場所は、東京。 表参道の骨董通り。
万が一、楽しくなくても、帰りに近くのブルーノートでジャズを聴いたり、表参道ヒルズで豪遊など、
憂さ晴らしが出来ますので安心してください。
丸一日で、クスノキを彫刻刀で彫って色を着けて、持って帰れます。
持って帰っても家族に文句を言われない大きさですから安心してください。
身一つで来て頂けるように道具は全てお貸しします。
「どうせ閑古鳥が鳴くわな。」
と、現在、妻に馬鹿にされております。
「お稽古日時にもよるけど門下生になってやっても良いかなぁ…。」
と、薄ボンヤリ思う慈悲深い方、ふんわりとコメントくださいまし。
詳細決まりましたら、Facebookページで発表いたします。
よろしくお願い申し上げます。
先日、
田島家の、遠い血筋に当たる方から (お会いしたこともありません)
祖父である 彫刻家 田島亀彦の作品が送られてきました。

祖父17歳の時の作品だそうです。
と、いうことは110年前のモノ。

祖父が17歳というと…。
京都で、小仏師並川新次郎に入門。
一年で並川門を離れ、同じ京都の大仏師田村正運についた頃です。
その時の習作でしょう。17歳とは思えません。
漆が剥がれて、かなり痛んでいますが
良く出来ています。
なぜ、いきなり送られて来たかというと、
僕が書いたこのブログ記事を偶然見つけて、読んでくれたそうです。↓
大正期の彫刻界~ぼくのおじいちゃん~田島家の彫刻家三代噺こちらも祖父、父、僕の三代にわたったお話です↓
もう角はいらない そして、祖父の貴重な作品を幾つか送ってくれました。

7、8センチくらいの小さなものです。天部の荒彫りです。
これは、僧形像の首。

手前の天部の首像は、親指くらいの大きさです。
右端は六波羅蜜寺の空也上人像の模刻でしょうか。良く似ています。
17歳のおじいちゃんが
親方にヒノキの小さい木端を貰い
一生懸命勉強したのでしょう。
修行時代の熱い気持ちが伝わってきます。

「才能というのは遺伝しないもんやなぁ。」
と、犬飼毅の事を持ち出されたのを根に持っているのか、
因縁をつけてきます。
しかし、
これらの作品を手に取り、撫でまわしていると、なんだか不思議な心持になりました。
17歳のおじいちゃんと、会話ができたような気持ちになったのです。
彫り跡は、110年前、17歳のおじいちゃんが力を込め、削った跡です。
そこを指でなぞると、ナンダカワカリマセンが、
また少し、おじいちゃんの事がわかりました。
宝物です。
送って頂いた方、本当にありがとうございました。
110年の時を超え、記念撮影。
祖父、17歳。 僕、40歳。

祖父、17歳。 僕、40歳。

夏目漱石、40歳で「坊っちゃん」を発表。
祖父、17歳。 僕、40歳。
祖父、17歳。 僕、40歳。
坂上田村麻呂、40歳で征夷大将軍。
田島享央己、40歳でのり巻を彫る。

今日も来てくれてありがとうございました。
- 2013/05/23(木) 13:00:00|
- マリオネット
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