シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

新しい木彫マリオネットの制作工程と個展開催中のお知らせ

 現在、個展開催中です。




場所は取手市小文間(オモンマ)。

5月11日〜6月3日の金土日のみオープン 11時〜18時まで。



会場の一部をご覧ください。↓

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見てのとおり、節操のない展示となっておりますので少しは楽しめると思います。






併設されたカフェのテラスから。↓



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明るくて、とても気持ちのいい空間です。





お食事もお茶も、とっても美味しいです。

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作品も販売しておりますし、ご注文も受け付けます。

ご連絡して頂ければ、ギャラリーに居るようにしますので

是非遊びにきてください。


よろしくお願い致します。


詳しくはコチラ↓
ギャラリー&カフェ オモンマテント
































ところで、


去る5月3日。池袋のライブハウス『鈴ん小屋』で行われたライブは、

おかげ様で大盛況でした。

木彫マリオネットのロボットちゃんの踊りが、お客様に受けてホッとしました。




その様子をご覧ください↓
































このロボットちゃんも、展示してますので、ぜひギャラリーにお越しください。



僕が居る時であれば、このようにロボットちゃんを操れますよ。

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実際に動かすと、とっても楽しいモノなんです。

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よろしくお願い致します。













































さて、


そんなこんなで。




新しい作品を、また彫り始めました。











僕の木彫マリオネットを取り扱って頂いている、

東京は飯田橋のパペットハウスさんのギャラリーで、『The Art of Puppet展』を開催することとなり、

僕も出品することになりました。

会期は、7/14(土)~7/21(土)を予定しているそうです。









コウモリちゃん一点を出品するのもいいですが、もうチョット出したい。

どうせなら新作を出してみたい!

と、いう事で。


集中して一気に彫り始めます。













まず、木を製材して組んでいきます。

可動部分の細工も済ましておきます。






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今回は、いつものアホみたいにデカイのではなくて、

ちょっと大きめかな?というマリオネットです。







女の子を作りたかったので、軽くデッサンしてみます。

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いらない部分を落とします。


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さらに、細かく落とします。

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顔をチョット彫ってみます。














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なんだか面白い顔になりそうです。











さらに手を入れます。
































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可愛い可愛い女の子の人形はよそに沢山ありますから、

僕はヘンで面白い顔の女の子を作ります。




よく言いますが、「飽きる」顔より、「慣れる」顔です。



この女の子の顔も、じきに慣れますから見ててください。



最後には可愛いと思っているはずです。









































これは、

僕の実生活から学んだ教訓です。







































手と足も彫り進めます。

頬を赤らめて様子をみます。















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全体にだいぶ仕上がってきました。







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ちょっと、立たせてみました。






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不思議で面白い存在感が出てきました。


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ここから、さらに突っ込んで仕事します。


細部のクオリティを高めていき、力がこもる様に。










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あと少しで仕上がりそうです。















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手足も、丁寧に仕上げます。




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これで、彫りの全てが終了です。










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続いて、着色です。今回は普通の肌色にしようと思います。


まず、白を全体に。


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皮膚の青白さを出すために、青みをさします。












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その上から、

血色を出すために赤みを入れます。




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髪の毛は、金色にしたいので

ベースとして黒を塗っておきます。










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その上から、金色を。









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ボディと合わせて様子を見ます。

だんだん出来てきました。






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さらにさらに。

人の肌色に近づけるため、

色々な事をして色彩に変化と深みをつけていきます。










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これで、だいたい良いでしょう。


血が通ってきました。






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次は、眼です。






眼のまわりにメイクをします。







そして、白く塗って…、











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瞳を描き入れます。















































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ちょっと視線を外し気味にしました。


不思議な女の子の表情になりました。






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なんとも言えない、生々しい感じの仕上がりです。







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これで、着色の工程は終わりです。









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組み立ての前に、鑿跡を際立たせる細工をして…、








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唇と眼球を、濡れた感じになる様に塗装します。






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蜜蝋で磨いて…、










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いよいよ、組み立てです。



















































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目覚めた感じです。




不思議な佇まいの女の子が出来ました。



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これから、コントローラーを取りつけて、

糸を張って完成ですが…、







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続きは、次回のシド工日記で。




完成写真をどっさりと、女の子が踊り狂う動画でたっぷりご紹介します。






お楽しみに。













































最後に。











今回の僕の個展に来れない方のために、

ロボットちゃんが特別に、会場をご案内します!↓






























これを見て、行った気になってしまい「見に行かなくてもいいか。」と思わないでください。



会場に閑古鳥が鳴きまくり、僕は塞ぎ込む事になり、世界経済が破綻します。











昔のインドのことわざに、こういうのがあります。





















『彫刻家一人助けると、猫千匹助けるのと同じ功徳がある。』



























今日も来てくれてありがとうございます。

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  1. 2012/05/12(土) 11:56:58|
  2. マリオネット
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