シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

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木のおもちゃ



 僕は、よく木のおもちゃを作ります。




ポツポツ、依頼していただくのですが、






はじめは、自分自身のために作っていました。




自分自身のためと言っても、


    「ブーン、ブーン。キキっー!ドッカーン。」



と、砂場で遊ぶワケではございません。





仕事とは別に、『ちょっと立ち止まる時間を持つため』

とでもいいましょうか…。



そんな感じでした。

















「あんた、人生立ち止まっちゃってるじゃないか。この立ち往生野郎。」







このような助言をしてくれる妻の言葉も、

木のおもちゃを作るのと同じくらい大事な事だと思っています。




冷静になって自分と向き合うことができるのです。























今日は、おもちゃを作って『立ち往生』する日です。

いつもと違う気分でアトリエに入ります。


いもむし制作4





作るのは、手のひらサイズのいもむしくんです。



一本の木から削り出していきます。




いもむし制作



僕は、彫刻を作る時


その彫像に、『芯にある何か』を彫れることができたらと


願っています。



気障な言い方で恥ずかしいですが、確かに思っているのです。





それは、ちくわでも、女性像でも、おもちゃでも、同じなのです。








特に、おもちゃは子供が持つモノですから非常に強く思います。



「千年もてー!」なんて思うのです。





大人になってからも持ち続けるようにと。










ついでに、別のおもちゃも同時に作りました。↓

いもむし制作2


これは、「龍」です。





何気なく、木のかたまりを眺めていたら龍に見えてしまって


木から出してあげることにしました。





『りゅうくん』と名づけました。














目の穴をあけて、口を彫って完成です。


これから色をぬります。


いもむし制作3












人間は、手のひらにおさまる大きさが一番愛せるのです。

これは心臓の大きさだから。


二番目は、両手にのる大きさ。

これは脳の大きさだから。


三番目は、両腕で輪っかをつくった時の大きさ。

これは心の大きさだから。




と、昔なにかの本で読みました。

妙に納得してしまう、好きな言葉です。




りゅうくん4











りゅうくんも完成です。







りゅうくん1


トンマな感じに出来ました。



りゅうくん2






一緒に記念撮影。






りゅうくん3






こんな、馬鹿馬鹿しいモノを好きだと言ってくれる人がいます。


多分お世辞だろうと聞いてはいますが、


僕は僕なりに、こんな毎日の送り迎えの仕方で


僕のかけがえの無い人生を、ちくわやおもちゃに費やしてしまって良いものかと


不安に思ったりします。











でも、出来上がった作品を並べて見ると






    「おもちゃの仕事もだんだん増えてきたな。僕の仕事も満更でもないな。」







などと、うぬぼれます。

















すかさず、






    








   「おかゆじゃないんだから、ただ増えりァいいってもんじゃ無いよ!」






























と、妻が罵倒してくれるので

僕は、天狗にならずにすんでいる気がします。





















あと、めちゃくちゃ我慢強くなりました。



































今日も来てくれてありがとうございました。



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  1. 2011/02/17(木) 10:46:26|
  2. 木のおもちゃ/オリジナル工芸品
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