シド工日記 (しどこうにっき)

仏師の流れをくむ彫刻一家にたまたま生まれ、私自身は5代目の彫刻家です。田島享央己(たじま たかおき)と申します。美術界の「フチ」にかろうじて手をかけている者ですので、どうかご存知のない方はこれを機会に覚えていただけると嬉しいです。

僕が二十歳そこそこの、


浪人時代。 


アホみたいに、本を読み漁っていました。











その時に感銘を受けた本や、作家を、最近読み返してみたりします。






彫刻学生だった僕は

やっぱり『ロダンの言葉抄』が大好きで

何べんも何べんも読んでいました。











その翻訳が、彫刻家の高村光太郎です。



僕はもちろん、大ファンでした。




美に生きる



この本は、光太郎のベスト盤の様な内容で、彫刻作品、論評、詩、絵画、

などの、良いトコ取りで、とても面白かったです。






その中に、書の仕事がいくつか載っていたのですが、



あまりに良くって唸ってしまいました。


正直親切


「正直親切」の写真は初めて見ました。


「正直親切」と言う文句も良いし、下のひらがなも、ユーモラスで可愛いです。













69歳の時の作品だそうです。







ウブな彫刻浪人生だった僕は、


光太郎に憧れ、有名な「手」の作品そっくりの「手」を作って、


講評で先生に酷評されては、落ち込んだり



この有名な袖なしの半纏を、着たくて、着たくて、たまりませんでした。


当時、血眼になって捜し回ったのですが、なかなか見つからず、

いつしか光太郎ブームも過ぎ去り、半纏の事など、忘れていました。


高村光太郎












…で、











































買ってしまいました。




袢纏


巣鴨駅を出て右に行って、横断歩道を渡り

地蔵通り商店街のアーケードを二つくぐった先の右側の「あずま屋」ってご存知だと思いますが、

そこの、おじいさんから買いました。



16年来の夢が叶ってしまいました。



あったかくて着心地も良くて、お気に入りです。

















半纏を着ながら、16年ぶりに、



大好きな写真集、アラーキーの「センチメンタルな旅・冬の旅」を読みました。







センチメンタルな旅・冬の旅




アラーキーの奥さんが病気で亡くなっていくまでを、淡々と写真で綴る素晴らしい写真集です。







続けて、「センチメンタルな旅・春の旅」です。

最近出た作品です。



春の旅2



アラーキーの愛猫、チロが死んでいく姿を静かに見つめていく、べらぼうに美しい写真集です。

春の旅1







袖なし半纏を着ながら、この二冊の写真集を見て号泣する姿を、


奥さんに見られてしまいました。









「年貢に苦しむ農民か。」







と、お言葉頂戴いたしました。



















最近のアトリエ。

少し進みました。


アトリエ風景逆光













次はこのメガネ買わなきゃ。

Xrsg2t.jpg




今日も来てくれてありがとうございます。
  1. 2010/12/22(水) 09:19:49|
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