結婚したての頃の話です。
とっても欲しかった、
ちょっと高い靴を買いました。
皮で作ってある白い運動靴です。
嬉しかったので大事に大事に、はいていました。
数日後、どろどろに汚れたので、洗って玄関前に干しておきました。
(確か、どぶ板か何かを踏み外したと記憶しております)
次の日、「もう乾いたろ」と見てみると、靴が無い。
当時、流行っていた靴なので、盗まれてしまったようでした。
靴というのは、人間が身につける中で一番、情がうつるモノだと僕は思うのです。
はき古した靴は、なかなか捨てられない。
「こんなとこに連れてってくれたな。あんなとこにも連れてってくれたね。」
などと、話しかけてしまうと言うか、何というか…。
ちょっとこう、グッときてしまうのです。
それで、僕との人生(靴生)をまっとう出来なかった靴のために、絵を描きました。

おもいっきり、熊谷守一の画風を拝借いたしておりますが…
これは、ビートルズのコピーバンドをやるようなものですから、御勘弁。
僕はこれ、哀愁が漂ってて好きな絵なんです。
今日も来てくれてありがとうございます。
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- 2010/08/31(火) 09:21:12|
- よもやま噺
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