大学の時、
フランス語をとっていました。
「お前ら、どっちみち、6年間英語やって、まったく喋れないだろ?」
続けて、
「だったら、違うのやってみろ。 …お前ら、どっちみち駄目なんだから。」
と、彫刻科の先生に言われ、
「それもそうだな…。」
と、フランス語をクラスメイトの何人かと、取ることになったのです。
『どっちみち駄目』な僕らは、フランス語の発音を面白がるばかりで、
(タンでもからんでいるのではないか?という発音がお気に入り)
当然、身にならなかったのです。
美術大学の学科の先生と言うのは、
優しい『お前らどっちみち駄目だろう感』があり、
こんな僕らでも、ひじょうに可愛がってもらいました。
こんな、大学時代。
夜は、生活費を稼ぐため近くのフグ料理屋さんで働いておりました。
卒業して10年の今でも、ご縁は続いております。
そのフグ料理屋さんから、先日、イカとフグを大量に頂きました。
その御礼にと、イカを送ることにしました。

クスノキでつくったイカです。

プレゼント前提で作ったモノは、いつも、あげるのが惜しくなります。

なんとなく、いつも、良いものが出来る気がするのです。

サインは滅多に入れないのですが、入れちゃいました。

あげる人の事を考えながら、喜んでもらいたい!と思いながら、作るからでしょうか。

とっても楽しいのです。

こういうものは、ホント、短時間に出来てしまいます。
哀愁があるいい写真↓ 「明日、僕、食べられます。」

ただ、足の表現はどうしよう?と少しだけ考えました。

「何本だっけ?」
と思った瞬間。
フランス語学生だった頃の座右の銘。
「タコのあしはぽ~ん、イカのあしじゅぽ~ん。」
を思い出し、すぐに解決いたしました。
言いたいことは、これだけです。
今日も来てくれてありがとうございます。
- 2010/10/09(土) 12:28:14|
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と言う作品です。
高さはだいたい15センチ位のモノです。

これは、絵本の素材として作ったものです。
その絵本は、僕のホームページで読めますので是非ごらんくださいませ。
シドロモドロ工作所 http://www.takaoki.jp/ (ホームページが新しくなりました。)
このブログのリンクからも行けます。「シドロモドロ工作所」の所をクリック。

絵本のストーリーは実話で、
出てくる破天荒な少女は、僕の奥さんがモデルです。
当時、この話を喜々として話してくれたのですが、
どうにもその猫が不憫でならず、僕は怒りました。
「捕まえて返してこい!」
それから、
こうも言いました。
「例えばだよ。 …俺が誘拐されたら、飼い主は悲しくなるでしょ?」
しぶしぶ探したそうですが、
当然見つからなかったそうです。
オチも実話です。
でも、猫と飼い主には悪いですが、物語として面白いので作ってしまったのです。
この子らは「バラ売り」したので、全国にちらばってしまいました。
お客様。どのページの子かわかりますか?
僕は当然分かりません。
今日も来てくれてありがとうございます。
- 2010/08/14(土) 20:01:31|
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一番最初に、
作った、いもむし君の作品です。
指をさして数えるところ、「いーち、にーい…」
と心の中で言いませんでしたか?
僕は何回見ても、つい言ってしまいます。
不思議です。
自分では、「あっちむいてホイ」が異常に弱いのと、関係があると分析します。
今日も来てくれてありがとうございます。
- 2010/08/04(水) 08:15:52|
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ハシビロコウという鳥をモチーフにした彫刻は以前ご紹介しました。
これです。↓

そのハシビロコウを今度は飛ばしてみました。
ゆっくり飛んでいる姿はとても気持ちがいいものです。↓
キレイに飛ばすのがとても難しく、かなり苦労しましたが良く出来た方だと思います。
なぜ、このようなおもちゃを作ったのかと言うと、
ある高級おもちゃを扱うお店で、木で作った「カモメ」のモビールを見たのです。
その、美しい動きとシンプルなカラクリににビックリしてしまい…
そしてまた、例のごとく「俺が作ればもっと良いわ!」という馬鹿な了見も手伝い
アトリエに走って行って作りました。
ワイヤーの位置、ボディーと翼の重さの比率、取り付け位置、などなど。
コツが色々あるのですが、それは秘密です。
今日も来てくれてありがとうございました。
- 2010/07/27(火) 21:22:33|
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仙台四郎さんの、
彫刻を作ろうと思ったのは、ふらリと入った古道具屋さんで仙台さんの置き物を見たからです。
ちなみに、こ汚い道具屋さんや、さびれた古本屋などは大好きで、見つけたら必ずのぞきに行きます。
だいたい、そこの親父さんは一寸変わった方が多くて、面白いのです。
で、店の片隅にホコリをたっぷり浴びて汚くなった仙台さんが、満面の笑みを浮かべていました。
目が合ってしまったのです。
ここで、普通はそれを買って家に帰るのですが、
「俺が作ったら、もっと良いわ!」
…となぜか、鼻息荒くアトリエに向かうのでした。

実在の人物で、今は商売繁盛の神様だそうです。

余談ですが、汚い店(老舗)好きは学生の頃からで、こんな目にも遭っております。
浪人生の時、京都の染物屋(汚い老舗)にふらリと入りました。
そこに、頑固一徹,The職人とでも言いましょうか、初老の男性が鎮座しておりました。
当時の僕は、肩まで伸ばしたボサボサ頭、浪人生特有の思いつめた表情。
汚いベルボトムジーンズ。これまた汚いぱんぱんに詰まったリュックサック。
こんな僕を見て染物屋の親父さん、開口一番。
「こっちに来て、座れ。」
それから、延々お説教でした。
弟子入りと勘違いされたんですね。
甘くねぇんだぞ。とか、考えなおせ。とか、とても親身になってくださいました。
僕は、必死に笑いを我慢しました。下を向いて。
それがかえって、肩を震わせて泣いている様に見えたらしく
大盛り上がり。
「こんなやさしい親父さんを裏切っちゃいけねぇ!」と
僕は『弟子入り志願者』を演じきったのです。
送りだされた時は、本当に涙が出てきました。
あの親父さん、元気かなぁと
時々、思い出します。
今日も来てくれてありがとうございます。
- 2010/07/12(月) 09:06:29|
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