個展が終了してアトリエに帰ってきた作品たちです。

おかげ様で沢山来ていただいて、沢山買っていただけました。
本当にありがとうございました。
以下、展覧会の様子です↓














次回の個展は来年です。
また同じ時期に今度は銀座で開催します。
2014年11月24日(月)~11月29日(土)
11時~19時(最終日17時まで)
場所は、銀座一丁目駅より徒歩3分 GALERIE SOL です。
そんなこんなで。
ひとつ前のブログに載せきらなかった新作をご紹介↓
猫に蛸。

胴巻きです。

今回、猫をたくさん作りました。

ゴリラ。天狗。ウサギ。

天狗は幼稚園児です。


サンタとトナカイ。マリオネットも作りました。

疝気の虫(せんきのむし)と言います。

動画はコチラ↓
こちらは色塗り前の仮組状態のダンスです↓
福助のポーズをするサンタとトナカイです。





馬頭観音に謝るサンタたち。パンツは赤です。

ところで、キリスト像ですが…
いや、これは磔刑ちゃんと言いますが

田島家三代に渡る彫刻家が、
キリストモチーフをそれぞれ作っています。
祖父 田島亀彦作。

僕の作。
こういう写真は、必ず手がこんなですから僕もやります。

父、田島義朗の1960年代の作品。抽象彫刻華やかなりし頃です。

それぞれしっかり時代を映していて面白いです。

コウモリちゃんも作りました。



木彫マリオネットの疝気の虫。

等身の女性像と比べると大きいのが分かります。

ハシビロコウも作りました。

これも大きなものです。

招き猫です。

仏頂面の招き猫。

わりと大きめです。


足の長い鳥。

態度の悪いシロクマです。



実は鳥を気遣って空気肘掛をしていたシロクマ。



パンダ。フランケン。フクロウ。

手のひらサイズです。






人魚ちゃん。半笑いの犬。




エビフライちゃん。





お寿司ちゃんを作りました。





うつ伏せはこうです。

一休さん。

馬。



そんなこんなで、話は変わります。
御縁がありまして、高校生に彫刻を教えることがあります。
女の子ですから刃物を持たせるのはヒヤヒヤしますが、
臆せずキャッキャキャッキャ楽しくやってくれます。
以下、生徒作品↓




若い子には、「彫刻」という言葉が、小難しくてつまらないイメージがあるようです。
「先生、やってみたら凄い楽しかったよ!」
と、言ってくれた生徒が、こう続けました。
「先生、彫刻っていう言い方がつまらなそうだよ!」
「先生、呼び方変えた方いいよ!」
僕は、この生徒に後頭部をノミで叩き彫られ少ない脳味噌を掻きだされたような衝撃を受けました。
つまり、
こんな楽しい彫刻なのに「彫刻」という古風でカタい感じの響きで損をしていると言うのです。
なるほどその通りです。
「彫刻」という漢字の表記もいかにも偉そうでいけません。
「彫刻家」なんて、もっといけません。
僕は家に帰って妻に
この話をしました。
「これこれこれこれこういうわけなんだよ。」
と、一部始終を話しました。
何か 「彫刻」 「彫刻家」 に変わる呼称のアドバイスをしてくれると思いました。
思いましたが、
妻はまず、僕が「先生」などと呼ばれているのが気に食わないらしく、こう言いました。
「ナニが「先生」だ!松の木におじやぶちまけた様なツラしやがって!このカッパ節が!」
いやに伝法な口調の啖呵は僕のせいです。
僕が講談や浪曲や落語を聴かせたせいですが、言われてみると本当に辛いです。
今日の妻は舌の調子が良いようです。続けてこんな小言が飛んできます。
「おう、先生よ。こないだシスコーン買って来てって言ったのに、なんでケロッグ買って来たんだよ!この間抜けめ!」
僕が今、一番気にしていることを言われました。
あんなに謝ったのに蒸返されムカッとしましたが、
ここで怒るようじゃぁ彫刻家にはなれません。
小言が止んだのを見計らって逃げ出します。
僕は一人で若者にも受け入れられる「彫刻」と言うモノを考えます。
彫刻芸術は民衆のモノです。
ですから、間違えて買ってきたケロッグを食べながら考えます。
僕は、「はじめまして。彫刻家の田島享央己です。」
と、名刺を渡すことが多いので
その名刺の裏に印刷する自己紹介文を
若々しい感性と瑞々しい文章で書いてみました。
これなら若い人にも、すんなり受け入れてくれそうです。
多少、やわらかい文章ですが、みごとに現代を盛り込んだ名文だと自負しております。↓
ァタシゎ、ちょぅこくか☆彡
もうすこしで、ょんぢゅぅいっさぃダョ☆〜(ゝ。∂)
ァタシで、ごだぃめの、ちょぅこくかダョ☆(ゝω・)vキャピ
ぃっも、ァタシゎ、クスノキぉ、ノミとげんのうぉ、っかってほりほりしてるョ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
「ちょぅこくヵ」ッて、ヵたッくるしぃヵら…、(´・Д・)」 ぃぃヵたぉ、ヵぇるョ☆〜(ゝ。∂)
きぉ、ノミで、ほりほりするヵら…、、
「ノミノミほりっし〜」ゎどぅ?
(((o(*゚▽゚*)o)))
ぉヵしぃ?
ァタシゎべつに
ぉヵしぃとぉもってなぃしぃ☆彡
マジぃぃんぢゃね?*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
マジにんきでるんぢゃなぃ?
(ゝω・)vキャピ
でも……
ヵんがえるのゎ、もぅつヵれちゃった☆彡 …( ´Д`)y━・~~
でも……
ぁきらめるの ゎょくなぃってァタシゎ
ぉもって、がんばったョ。
・°°・(>_<)・°°・。
でも……
げんのうで、ゅびぅっちゃって…ネイルわれてイタイょ……もぅダメ
ゴメン……
。・°°・(>_<)・°°・。
でもぉ、うちゎ、マヂでちょぅこく楽しぃしィ、
「ノミノミほりっし〜」として
これからも、がんばるっし〜☆〜(ゝω・)vキャピ
今日も来てくれてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ノミノミほりっし~ 田島享央己
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- 2013/12/25(水) 16:15:00|
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個展をやります。
田島享央己 彫刻展
平成25年11月19日(火曜日)~24日(日曜日)open=11時~19時
最終日は17時まで(会期中無休・鑑賞無料)
東京は阿佐ヶ谷。
JR阿佐ヶ谷駅の北口より徒歩2分。ギャラリーオッポという画廊です。
ポスターです。↓

このコピーは僕が考えたのですが、妻は気に入らないようです。
「なにを言ってるんだい、偉そうに。マッチ棒のカスの様な顔をして。」
なんか言われたので黙っちゃいられません。
僕は分かって欲しくて説明しました。
「動物の彫刻が多いので、それに掛けたよ。
それから僕の育ちの悪さにも掛っているという
一見、へりくだっているようにも思える裏側で、
実は自信たっぷりというお茶目な馬鹿さ加減がチラッと垣間見える
絶妙なロック魂と卑下っぷりが秀逸だと思うんだよ。」
「馬鹿がこんがらがっちゃったよ。」
との一言を押し頂き一件落着です。
個展についてのアレコレは、ちょっと置いといて。
色々な事をしましたので、ご紹介します。

前回のブログで告知したワークショップの様子です。↓
シドロモドロ木彫ワークショップ(その1)
2回目の様子↓
シドロモドロ木彫ワークショップ(その2)
ワークショップは大盛況でした。

またいつか開催するのでよろしくお願いいたします。
こんな展覧会にも出品しておりました↓
The Art Of Puppets 2013
僕が出品したのはコレ↓
聖ジョセフちゃんと邪鬼のジャッキー
よかったらご覧下さい↓(記事の最後の方が制作工程です)
聖ジョセフちゃんの制作工程
それから、
こんな作品を展覧会に出品していました。

木彫の胸像です。
東京は六本木の国立薪美術館で開催された「新制作展」に出品しました。
この作品は個展にも陳列します。
夏に高村光太郎展に行きました。

光太郎の木彫小品がどっさり出品されていて
とても感動しました。
僕はすぐ影響を受けるたちなので
光太郎的なモノをこしらえてみたくなりました。

モモを彫ってみました。
習作です。
モモ一つとってみても、なかなか自然はその形を捉えさせてはくれません。

…なんて。気障な言葉が出ちゃうくらい難しいものです。
光太郎の木彫のセミにいたく感激した僕は
アトリエに帰って当然セミも彫るワケです。
セミを捕まえて来て、そのまま作っても仕方がありませんから
僕は脱皮しているセミを作りました。

セミが出てきた瞬間の様子を、そのまま拵えても仕方がありませんから
なんか妙なモノが出てきた感じにします。
セミを狙っているスズメも彫ります。

共箱に仰々しく題名を書き、落款を押しました。
蓋の裏に「彫刻家 田島享央己作」と情緒たっぷりに署名しています。

会心の作です。
僕はきゃっきゃきゃっきゃしながら妻に脱皮ちゃんを見せます。
「どうだ!バカヤロ。」
と、言いながら出したいのは山々なれど
ここはグッとこらえます。
「光太郎のセミより面白いでしょ。光太郎には可笑し味が足りないんだよ。」
と、言いながら出します。
しばらく見ていた妻は
こう言いました。
「…お前さん、いくつになったの?」
続けて、
「あんたね。そりゃぁこういうことだよ。
ドブが四万十川に文句言っているようなもんだよ…。」
このあとしばらく小言が続きましたが、覚えていません。
小言が頭の上を通り過ぎるのを待つためにずっと下を向いていました。
覚えていませんので、この話は終わりにします。
そんなこんなで、ずいぶんいろんなモノを彫りました。
木のおもちゃ。


犬のお医者さん。


これは発作的に出来ちゃったモノです。

ちょっと大きすぎると思ったので、先を切り落としたのです。

切り落としたモノがアトリエの床に転がり、
くるくると回って、ピタッと座ったように見えたのです。

そうなると、もう捨てられません。


顔を描いて、大事にしてやります。

某SNSでこの子の出生を隠し、名前を募集したのですが、
どっさり名前が集まってしまい、言うに言えなくなってしまいました。

しかし出生はどうあれ、可愛いので勘弁してくださいまし。

本体の方は、アトリエ裏口の門番をしています。

泥棒さんもビックリして駆け出すはずです。

設置した僕自身、ふと見るたびにギクリとして駆け出しそうになります。
クリオネちゃん。

コチラ↓
クリオネちゃん制作工程





アジフライちゃんとソーセージも作りました。



プルメリアちゃん。




お雛様ちゃん。

起業される方が会社の判子を注文してくれたので、石を彫りました。

この人魚ちゃんも判子です。台座の裏が印になってます。木で彫りました。

「サンダリスタ」という会社なので、オマケにサンダルちゃんを彫りました。



ウシのストラップ。




うさぎエビとテニス犬。





現在、個展に出品する作品をバカみたいに拵えています。
一部ご紹介。
磔刑ちゃん。

かわいい鳥の玩具を作ろうとボンヤリ頑張ったらキモ怖いのが出来てしまいました。

防災頭巾をかぶり
「真如海上人さまの真似!」というギャグを
ご学友にご披露遊ばせた御幼少の折の僕がモデルの「即身仏ちゃん」を彫りました。

頬張りすぎのリス。

シャーする猫。

真蛸の干物ちゃんと往年の真蛸干物ちゃん。

マンドリル。

ピョーンする猫。

ブルテリア。

ゾウアザラシ。

飽きちゃったから、いかにも抽象彫刻風な抽象彫刻を作って息抜き。

そして、シャケの切り身を彫って遊びました。

風神くんと雷神くん。

イカとドードー。

猫と金魚。

そんなこんなで、完成作品を一部ご紹介。
全て個展に出品します。
磔刑くん。

即身仏ちゃん。

薄気味悪い鳥。



ピョーンする猫。



ケンタウルスと逆ケンタウルス。



すずめ。

マンドリル。

ブルテリア。

真蛸の干物ちゃん。 壁にかけて飾ってください。

オオハシ。ドードー。

風神くんと雷神くん。


シャーする猫。往年の真蛸の干物ちゃん。

カツラをかぶせてみました。

ラッパと犬。

猫。



玉虫くん。

イカとゾウアザラシ。


カツラをかぶせてみました。

のびする猫。


フーする猫。



金魚立像。


猫と金魚。


お雛様ちゃん。



蛇使いの横わけ猫と仔犬のオルゴール。




動画はコチラ↓
個展開催まで
まだまだ出品作をドシドシ増やしていくので
ぜひ足を運んでくださいませ。
こんな風に木彫作品の乱れ打ちをしていながら、
こんな仕事もしていました。
かの有名な高須クリニックの院長、
高須克弥先生の胸像を。との依頼があり作りました。
「イェス!高須クリニック!」
のセリフでお馴染みの高須克弥先生です。
僕はアトリエで毎日木を小さくしているだけの職人ですから
もちろん面識などはありません。
ですから写真を送ってもらい、それを見ながら粘土で作ります。
漫画の「北斗の拳」の様な筋骨隆々で。
顔は本人。
色はガンメタリック調。
とのご注文。
まず、油土で小さいモノを作って練習です。
ああだこうだ考えながらペタペタします。

その次に完成作品と同じ大きさで
発泡スチロールを包丁で彫って練習です。
またまた、ああだこうだ考えながら彫ります。

そして、ようやく本番。
ペタペタ粘土をいじくって完成です。



ムキムキなので凄い迫力です。
等身大より大きい感じがします。
この粘土原型を石膏で型を取ります。

そして出来た型にポリエステル樹脂を貼りこんで、
着色して完成です。




ご本人もたいそうお気に召されたようでホッとしました。
向かって右手がご子息であり医師でもある依頼主の高須久弥先生。

高須クリニックの大阪院の移転リニューアルにともない、
新しい大阪院に設置されたそうです↓




せっかくなので、お渡しする前に
ちくわ一門とコッソリ記念撮影。

みんな嬉しそうです。



いつかお会い出来たら
「イェス!シドロモドロ工作所!」
と、言ってもらって動画にしようと思います。
と、言うようなワケで。
個展の案内ハガキも出来ましたので貼り付けておきます↓


場所はコチラ↓
ギャラリーオッポ去年の同じ時期にやりました。同じ場所です。
去年の個展の様子会場では作品のそばに、このようなプライスカードがあります。

作品と同じクスノキを使い、電熱ペンで焼き焦がして字を書いています。
美術展のプライスカードとしては、アホみたいな大きさです。
「1日あたり ○○○ 円」
というのは、作品の値段を 『365日』 で割ったものです。
高価な彫刻作品ですが、こう考えると大したことはありません。
しかも彫刻は1年間で壊れることはありません。飛鳥時代の木彫も平気で残っています。
そうすると「1日当たり ○○○ 円」というのは
年々、タダみたいな数字になるのです。
個展会場に入ると、なんだか物欲しそうな顔をした薄汚いヤツが
隅の方でのそのそして居りますが
気にしないで下さい。
決して噛みついたりはしません。
作品を購入すると、千切れるんじゃないかと思うくらい尻尾を振って
ついてこようとしますが、それは振りほどいて構いません。
もし。もしも、それでも、お気に障るようでしたら、煮干しの二、三匹でも投げてやってください。
そうしたら三日位はもちますから。
先日のことです。
「あんたの彫刻はナチュラル非売品やないか。」
と、妻に言われました。
個展の出品作品の選定をしていて
「これは非売品にして出品しよう。」
と僕が言ってのことです。
非売品?なぁーにを偉そうに。ハナっから売れないクセに何を言いやがる。このカッパ節は!
と言いたいのでしょう。
瞬時に僕は、こう判断しました。
もう黙ってはいられません。
僕は間髪入れず
「ナチュラル非売品とはなかなか乙な表現をしやがるじゃァねェか!」
と、
苦情を言いたいのは山々なれど、
こんな威勢の良い啖呵など切れません。
グッとこらえて呑み込みます。
彫刻家一人助けると、猫千匹助けるのと同じ功徳がある
と、言ったのは
あれはたしか、ナポレオンでしたか…。
まぁ、ナポレオンだかワシントンだか知りませんが…。
皆様、会場でお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします!

今日も来てくれてありがとうございました。
- 2013/10/23(水) 08:40:00|
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みみずです。

みみずちゃんが出来ました。
前回のシド工日記でご紹介した
みみずちゃんのデッサンを元に立体化したのです。

こういうモノを作ると妻が心配そうな顔をします。
売れないからです。
ですから、こういうデッサンもすごく嫌がります。

怒られるのが嫌なので
見つからないように、隠れて描きます。
だけど、よく見つかります。
真面目にやっている時は、アトリエに来ないのに
「みみず」や「のり巻き」などをデッサンしだすと現れて小言です。
だけど僕は「みみずちゃん」を完成させました。
個展に出品して、
お客様に、「なにこれ気持ち悪い」かなんか言われてキャッキャキャッキャしようと思ったのです。
調子に乗ってヘビも作りました。

「やだこれウンチみたい」かなんか言われてキャッキャキャッキャする予定でした。
そして、
「売れなかった(泣)」
「それみろ。ボケナスが。(怒)」
「すみません(反省)」
という一連の流れで、キャッキャキャッキャ楽しいシド工日記を書く予定でしたが
みみずちゃんもヘビちゃんも売れました。

仕込んでいた、せっかくのネタも台無しです。
人間、慌てた時、水が飲みたくなるって本当です。
「みみずちゃんください」と言われた時、僕は三杯飲みました。
みみずちゃんの件では、妻に虐げられてきたので
早く帰って「ざまぁみやがれ」と啖呵を切りたいと思いました。
帰りの電車の中で、色々と威勢のいいセリフを考えました。
考えましたが、
「ざまぁみやがれ」と
「こんちきしょうめ」しか思い浮かびません。
学校でもっと勉強していれば良かったなぁと思いました。
この二つの無限ループだと、必ず返り討ちに遭います。
啖呵を切るのは止めて普通に報告しました。
妻はすごく喜んでくれましたが、あまり驚きません。
僕が水三杯飲んだところでも、ちょこっと驚いたくらいです。
もう少し驚いて欲しかったけど、しかたありません。
みみずちゃんは、ずっと僕の手元に居る奴だと思い込んでいたので
ちょっぴりさみしい気持ちです。
僕が八十幾つかの漠々のおじいちゃんになって、みみずちゃんを手のひらに乗せ
ホーレホレかなんか言ってお客様とキャッキャキャッキャするのではないかとボンヤリ考えていました。
会期が終わって搬出。アトリエに戻ってきた時の写真です↓

おかげ様でほとんど売れたので、これから梱包と発送の作業が待っています。
はじっこの方に「びっくりするコアラ」が写っています。
僕も気に入っていて、評判も上々だった奴です。
このコアラ、
題名変更します。
「まさか自分が売れ残って、こいつが売れるとは!とびっくりするコアラ」です↓

今回、僕の次に驚いてくれた、このコアラ。

「タイトルを変えてやろうじゃないか」という慈悲深い方のご連絡をお待ちしております。
と、いうようなわけで
個展が終了いたしました。
沢山の方に来ていただきました。本当にありがとうございます。
前回のシド工日記に、載せきれなかった作品をざっとご紹介します。
マンドリル能面です。

実際に被って遊べます。
ヤギのハンティングトロフィーです。

壁にかけて飾ります。
カラフルふくろうちゃん。

手をバタバタ動かせます。
びっくりするきょうりゅうです。

肉食恐竜がチラッと見えて固まっている様子です。
木彫マリオネットのはちくんです。

アルパカと。

ハシビロコウの上に乗って。

オムライスの身代わりになるイモムシくん。

イモムシくんが、食べられちゃいそうなオムライスを助けたわけです。


組彫刻ですから、色々な飾り方が出来ます。



オムライスくん

襟足が長めです。

後ろ姿。

はちくんと。

金太郎と熊。

ちょっと不良の金太郎と熊です。

キャベツちゃん。

発作的にキャベツなぞを彫ってしまいました。


くらげちゃん。





この二人は、個展終了後、飯田橋のパペットハウスさんのところに居ます。
お近くにお越しの際はちょっとのぞいてみてください。
「シド江ちゃん」と「はちくん」
次に、会場の様子を。
入って正面です。

奥から入口です。


等身大の猫です。

等身大の女性像。

まった倶楽部というタイトルです。デッカイ将棋なんです。

オランウータンの赤ちゃんとハト。

白クマ。

動物たち。

奥の陳列風景。



みみずちゃんに負けて放心状態かつヤケクソなコアラ。

ロボットちゃんも展示しました。

気持ち悪い二匹をしたがえて、びっくりするパンダ。

等身大の女性像。

ご存じ、ちくわ一門。

くらげちゃんときょうりゅう。

ひっくりかえる猫。

このカニが、びっくりするくらい魅力が無くてお気に入りなんです。なんで作ったのかわかりません。

今はアトリエにあるのですが、笑っちゃうくらい魅力がない。かなりの問題作です。
今度、改造して可愛くなるかの実験をします。



この時はまだ普通の「びっくりするコアラ」
自信に満ち溢れています。





会期終了後。
残った作品のうち、これらをギャラリーの常設展示として置いてきました。

気になる子がいたらギャラリーの方に声をかけて頂ければ、出してもらえるはずです。
会場の様子を動画で撮影しましたのでご覧ください↓
そんなこんなで
展示会は無事終わりまして、
会期中、ご注文いただいたモノをバンバン彫っていきます。
チェーンソーで木取りしたり、

木工機械を使って楠を製材します。

そして、出来たのが
ハシビロコウのバッグチャーム。


お地蔵ちゃんとデビルくんとおかっぱチョビひげサンタ。

サンタは僕の家用です。
「クリスマスっけが無いからこしらえろや」と言われたので急いで作りました。

新しい千代鶴是秀ちゃん(鑿の作品)も作りました。

玄翁と彫刻鑿のイヤリングも作りました。

白檀という超高級木材を使用しています。


後ろは、砥石ちゃんと初代千代鶴是秀ちゃん。
新しい千代鶴是秀ちゃんは、刃が減ってません。





それから、ちょっくら息抜きにマリオネットを作りました。

構造などを実験したくて試作しました。
だから名前は、試作ちゃん。
良く動きます。↓
このように毎日楽しく仕事しておりますと、凄い幸せなのですが、
自宅で万引きしているようなもので、スリルがありません。
なぜだか、変なモノをコソコソ作りたくってたまらなくなるのです。
以前は年がら年中コソコソしていて、スリルがありすぎてたまらなくなっちゃってましたが…。
しかし、
僕は冷静に自己分析をします。
こういうところが僕の恐ろしいところです。学校でてます。自動車学校もでてます。
妻に脅かされながら作るのが長くて、そういう性質になってしまったのではないかという結論を二分で出し、
さっそく僕の渾身のデッサンを、妻の目につく所に置いておきました。
今、作ろうと思っている彫刻のデッサンです↓

罵倒されました。
やっぱり褒められて暮らしたいと思いました。
みみずちゃんが売れたのは「たまたま」です。
酔狂者のお客様がご祝儀がわりに買ってくれたんやで!と、言われました。
目が覚めました。
完全に天狗になっていました。
エビフライのデッサンと
もう一枚、置いておいたデッサンがあります。
これは、ふざけるんじゃないと言いながらクシャクシャにされたのを
丁寧に伸ばしたので、ちょっと見にくいです↓

落書きのように見えるかもしれないけど深いんだよ深いんだよ。
と、
いくら説明しても可哀想な子を見るような眼で僕を見ます。
調子に乗って、デッサンを目のつく所に置いてしまって凄く後悔しました。
馬鹿にされるのはスリルがありすぎます。
僕は、馬鹿にされて悔しいので
後日、妻をアトリエに呼んでデッサンについての講義をしました。
「作例として、金属のポットをモチーフにしますから、よく見てなさい」
と、言いました。
「おい先生早くすませや」と言われましたが無視しました。
まず、大まかな形を単純化してざっくりアタリをつけます。
妻は二分で立ち去りましたが無視しました。

この大まかさが重要です。
そしてキチンと描き込みます。

きっちりポットを勉強しました。
しかし、これでは面白くありません。
これを踏まえて、
紙を新しいのに変えてもう一度ポットを描きました。

ぜんぜん良くなっています。
このように、造形的真の世界に突入すると、そこに描き出された描線は
一見、視覚的現実世界とは何の関係もないように見えてきます。
しかし、それは、三次元的視覚の世界からの脱却して、より高次元な真実を追求する必然的結果なのです。
これは、僕の最近もっとも怒られた高次元な真実を追求したデッサンです。↓

たいしたことない駄作ですが、
「機関車 6両」の、
「6両」の部分になんだか腹が立ったみたいです。
4両編成にすればよかった。
今日も来てくれてありがとうございました。
最後に、
今年一年、シド工日記を読んで頂いてありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いいたします。
- 2012/12/28(金) 20:39:10|
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いくつか新作が出来ましたので
ご紹介します。
まず、
ゴリラをつくりました。

このゴリラの制作工程は、コチラでご覧いただけます。↓
ゴリラ制作日誌そして、発作的に彫った
マリオネットの『ロボットちゃん』

ゴリラに、イイ子イイ子しています。

だいたい、40センチ弱の小さなモノです。
いつものデカイ、チェコスタイルのマリオネットと違います。
鉄心が入ってなく、糸だけで操るのです。
関節は、皮の紐を使っているのでかなり自由な動きをします。
ポンコツの感じを出すために、荒い鑿跡を残して仕上げました。
ロボットちゃんの、激しい踊りをご覧ください。↓
僕がご幼少の折り、大好きだった曲です。
当時、家にタイプライターがありまして、
僕はよく真似して叱られました。
続いて、ロボットちゃんの静かな踊りです。↓
トロイメライは本当に凄い芸術作品です。
ロボットちゃんも気持ち良くて、居眠りします。
最後に、ロボットちゃんが、ネコと戦います。↓
興味なしの感じが、さすが猫です。
ところで、5月11日から6月3日まで、
ギャラリー&カフェ オモンマテントで個展がはじまります。
11時から18時まで。金・土・日・祝日のみオープンです。
僕も極力在廊するようにします。
いろんな作品をどっさり展示しますので、ちょこっとのぞきに来てください。
よろしくお願い致します。
個展のDMです。↓

個展の準備に忙しい中、このハガキにあて名書きをして切手を貼ります。
数がけっこうあるので大変です。
妻に、切手貼りを手伝ってもらうことにしました。
妻は、一枚目から失敗します。
80円切手を貼ってしまったのです。
「あっ!間違えた!」
と、言ってその上から50円切手を貼りました。
気持ちは分かりますが、お駄賃払いすぎです。
ここで、ヘンに馬鹿にしたりすると、ヘソを曲げてしまいます。
「じゃぁ、もうやらへん!!」と言うのは目に見えています。
夫婦茶碗でこめかみを殴られるのは、もう御免です。
ですから、優しく笑いながら苦情を言うのですが、
━なにヘラヘラしとるんや馬鹿にしとるんか━
という地雷を踏みまして一人で全部やりました。
そんなこんなで。
個展への出品作が、また少し出来ました。
ハシビロコウという、ヘンな鳥がいまして
それを彫りました。

僕は、ハシビロコウのファンなので
ちょくちょくモチーフにしています。

この目つきが、たまらないのです。

サインはお尻に彫りました。

動かない鳥として有名なハシビロコウです。
個展会場でも、じっとしていますので良かったら連れて帰ってください。
アルパカを彫りました。

これは、なるべくアルパカの写真は見ないようにしました。
最初にチョットだけ見て、あとは自分のイメージで作ります。

当然、分からない所が出てきますが意地でも見ません。
そうすると、自分の「馬鹿」が前面に押し出されて無邪気な形が出てくるように思います。

サインは、お尻です。

埴輪のアルパカって感じになりました。

アルパカも、会場でお待ちしております。
それから、
『ちょうちょ』です。

これは、昆虫図鑑を引っ張り出してきて
ちょうちょを研究しました。

研究の成果が一番でているのは、顔です。
ちょうちょは意外と怖い顔をしているのです。

羽と本体は磁石でくっついています。
ですから、鉄なら何処でも飾れます。

昆虫図鑑によると、ちょうちょは足が6本あるそうです。(4本にしか見えない種類もいるそうです。)
ですが、造型的に見て4本にした方が良いと思いました。

ここだけは、泣く泣く嘘をつきました。
それから、コチラ。

左から、アリ地獄ちゃん、ガイコツの死神ちゃん、てんとう虫ちゃんです。

これは、一目瞭然、ご覧の通り。
昆虫図鑑で研究しませんでした。
しかし、ガイコツの死神ちゃんは
どうしても僕の人体解剖学の知識が邪魔をしていて、
いまいち自由に成りきれていません。
知識というのは、恐ろしいものです。
死神ちゃんは、『死』の象徴です。
アリちゃんに、死の影が忍び寄っています。

天敵のアリ地獄ちゃんに襲われています。
てんとう虫ちゃんは、すでに気絶中。

もうだめだー!

ふざけんじゃんネぇー!

めでたく
昆虫一門が結成されました。

昆虫図鑑を見ておりますと、彫刻にしたくなる虫が沢山いました。
これからちょくちょく彫って、増やしていきたいと思います。

ちょうちょをとったところです。小さな磁石で止まっています。

昆虫は短い命ですから、死神ちゃんとも仲良しです。

ちくわ一門、ハシビロコウ、アルパカと記念撮影です。


なにやってんすか?

ちくわ師匠、ちょっとやってみたかったんですね。
早くちょうちょになりたいなぁ。

アリちゃん、ちょっと油断すると殺されそうになります。

アリ地獄ちゃんの業ですね。
ロボットちゃんをまじえて。

むき身のさやいもむし君、膝の上で嬉しそうにしています。


昆虫一門も、個展に出品します。
もちろん、ロボットちゃんもです。
「えっ、君、なんか形おかしくない?」

「…うるさいよ。」
最後に、これも個展出品作。
木彫マリオネットのコウモリちゃんが、踊りまくります。
前回の踊りと違うので、是非ご覧ください。↓
5月11日から6月3日まで。
ギャラリーオモンマテントです。
よろしくお願い致します!
今日もきてくれてありがとうございます。
- 2012/05/02(水) 16:38:35|
- 彫刻作品
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僕は、苦労してこの一枚のデッサンを描きました。
この人の肖像を頼まれたからです。↓

この人は、昔、インドで按摩さんをなさっていた偉い方だそうです。
今に伝わるタイ古式マッサージの家元なんです。
『タイマッサージの創始者は、今から約2500年前の時代を
お釈迦さんと共に生きていた インド人のシヴァカ・ゴーマラバット師とされているそうです。
彼は お釈迦さんの主治医であり、当時サンガ(仏教僧の集団)の筆頭医師として活躍していました。
彼の伝説は、現存する様々な仏教文献に残されています。』
この、インドの按摩の親方の肖像を注文していただいた方は、
東京、中目黒で
サルビア・サルワーレというタイ古式マッサージのお店をやっている方です。
店内風景↓

タイ古式マッサージをお客さんに施術するお部屋に飾って頂けるそうです。

そんなこんなで、冒頭に出てきた
このデッサンを描いたわけです。

しかし、僕は
どうしても『手』の動きとフォルムに納得が出来ません。
どうも気に入らない。 モヤモヤします。
あとは、完璧です。
足といい、顔といい、全体の雰囲気といい、非の打ち所がありません。
そこで僕は、『手』の部分だけ、
何べんも何べんも、描いて試行錯誤をするのです。

ただ一つの真実の線を見つけるために、全神経を集中させます。
自分が線を描くのか、線が自分を描くのか、という造形の極地であり
『色不異空、空不異色』という禅的な境地でもあります。


途中で、我を忘れて『ピース』の練習をしてしまいました。
こんな話があります。
昔、高名のお相撲さんが連勝の記念に、これまた高名の画家に絵を一枚描いて欲しいと頼んだそうです。
画家は引き受けたが、いつまでたっても絵が出来てこないので、しびれを切らし
何度も催促して、やっと出来てきたものを見たところ
大きな画面に、弓が一張り描いてあるだけだったそうです。
お相撲さんのガッカリとした表情を見て、画家はアトリエにお相撲さんを案内する。
すると、そこにはうずたかくつまれた弓の習作がある。
画家は、ピンと張った弓の糸を表現する一本の直線を引くために、
何年もかけて無数の習作をなさねばならなかったのです。
それを見てお相撲さんは感激し、その一張りの弓の絵をおしいただいて帰ったという話があります。
これは是非、僕もやってみたい。
ですから、こうやって『手』の習作をかさねているのですが、
いつまでたっても依頼主が殴りこんでこないので困っています。
『手』の造形について色々考えて描いているうちに
わけが分からなくなってきます。
彫刻の『手』のポーズさえ考え直さなければいけない気がしてきました。
これはもう、
いっかいチャラにして、色々なポーズで『手』をバッチリ描いて研究しなければダメです。

『手』を描いてみて、僕は何かを掴んだ気がしました。
そこでまた、インドの按摩さんの全身像をデッサンしてみます。

完璧です。
習作を重ねたお陰で、手の表情がビシッと全体と調和しています。
すごい完璧です。
やっと、木にデッサンができましたが、

『依頼主の殴りこみからの習作見せ&感動』はおじゃんになってしまいました。
ノコを入れて、余分なところを落としていきます。

さらに、チェーンソーやノミで大まかに落としていきます。

「あんたこれインドの偉い人でしょ?」と妻は心配していましたが、

昔の人だから、もう身寄り頼りも居ないし苦情の心配はありません。
ノミでさらに彫っていきます。形が出てきました。

細かい部分も彫りつつ、形を滑らかにしていきます。

だいぶ出来上がってきました。

目に穴を開けておいて、彫りは終了です。

以前彫ったコウモリちゃんの注文を受けていたので、そちらも彫りが終了です。
オリジナルのコウモリちゃんについてのブログ記事です。↓
コウモリちゃん

タイ古式マッサージくんに着色していきます。
最初はベースに白を薄く塗ります。

ブルーをかけて。

着物に黒を塗ります。

ちょっと赤みをかけて。

着物に金を塗ります。

黄色を薄くかけて。

着物を赤くします。

肌色を整えて。

さらに色彩に変化をつけていきます。

さらにさらに深みが出るように、色を重ねます。

写真では分かりにくいですが、もっともっと複雑な色にします。

これくらいになったら終了です。

あとは目を入れて、鑿跡を際立たせる細工をして、完成です。↓

内股のコウモリちゃんも完成です。

この着色も、色んなことをやっています。

コウモリちゃんの見所は後姿です。

サインはお尻に入ってます。

コウモリちゃんは、僕にしては珍く人気の作品です。

3万円で作ってますので、宜しくお願い致します。

ちくわ一門との記念撮影。

さて、
デッサンで習作を重ねたかいがありまして
お釈迦さんの主治医、インドの按摩ちゃんが出来上がりました。

この手の生き生きした感じは、アトリエにうず高くつまれた習作のたまものです。

「インドのお偉いさんをこんな風につくって大丈かい。あんた。」と、妻がまた言いました。

「タイ古式マッサージ協会に怒られるで。あんた。」

「タイの人は気が荒いで。あんた。」

「タイの大使館の庭にデカイ松の木があるんや。そこに縛り付けられるで。あんた。」

「そんで、夜中になると、アリかなんかに喰われてワァーッってなるで。あんた。」

僕は、だんだん怖くなってしまいました。

しかし、アトリエにうず高くつまれた習作を見れば、大使館の人も納得するはずです。

つまり、僕の憧れ『はりつけからの習作見せ&感動』です。
しかし、どうでしょう。なかなかインド人のお偉いさんらしく出来ました。哲学的ですらあります。

僕もたいへん気に入っています。

東京の中目黒にある、『サルビアサルワーレ』というタイ古式マッサージのお店に
この子は立っています。見に行きがてらマッサージを受けてみてはいかがでしょうか?

サインは下に入れました。ちなみに女性限定のお店だそうです。

そして、もう一つ作品完成しました。
びっくりする猫です。↓


ジャンプしてるイメージです。

尻尾をつかって三点で自立しています。

気弱な後姿。

色は上手く塗れました。熱帯魚にこんなのいたなぁ。

弓状のアウトラインが美しくできたと思います。

僕の家の猫をビックリさせて観察すると、意外と、猫は無表情にビックリします。

そこがまた可愛いのですが。

しかし、ちょっぴりおびえの表情も忍ばせなければいけません。

猫は気位が高いのでビビッてる顔は見せたくないのです。






気品のあるビビリを目指しました。

サインは足の裏に入っています。

この作品も僕のお気に入りです。

この猫の表情と言うのは、
入梅時に共同便所へ裸足で入って行って、
出たとたんに金貸しに会ったような心持の時にする表情とでも言いましょうか。

非常に微妙なものです。


そして、もう一つ。新作です。

感じの悪いハトです。

ちょっと上目遣いのハトです。

発作的に夢中で作りました。

学生の時、沢山、粘土でハトを作りました。

芸大の試験に出るからです。

鳥というのは、飛びますからフォルムに一切の無駄が無いのです。

ですから、べらぼうに美しいですし、めちゃくちゃ難しいです。ごまかしがききません。

でも、まぁ、普通に作ってもなんですから不良のハトにしました。

学生の時、受験のために作っていたハトより、こっちのほうが楽しかったです。




ハトはやっぱり可愛いです。


大きさは、本物のハトと一緒くらいです。
猫とハト。

「横になれ。」「はい。」

「ええ眺めや。」

このコンビもなかなか良いようです。

最後に、
ご存知、ちくわ一門との記念撮影です。


おたまじゃくし君と相性バッチリではないでしょうか。

ハトと猫。完全にハトが上位です。

すごい集まりです。

「えへへへ。いいでしょ。」

「しーん。」

「あれっ!!」

「えへへへ。」「うふふふ。」

「うふふふ。」「えへへへ。」

「うふふふ。」「えへへへ。」

今日も来てくれてありがとうございました。
- 2012/02/07(火) 08:57:11|
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